NO,472【良い新年をお迎えくださいませ】
こんにちは!おせっ会の八代健正です。
今年も一年間、ご支援、激励!ありがとうございました。
さて、さて師走も押し迫り、今夜はいよいよクリスマスイブですが・・それどころの騒ぎではないですかね・・少し深呼吸して落ち着いて年を越してゆきたいと思います。
コロナの再燃により世の中が大変な状況となり、それに関係して働き方が変わり、ひとによっては転職を余儀なくされたり、生活の仕方に制限がかかったり、加えて、政治的なことやら、鳥インフルエンザの拡散、そのほか事件やらと胸がザワザワするようなニュースを継続的に浴びせられ、今度はいったい何に悩まされんだね?と根拠のない不安。精神的に渋い痛みを感じ続ける日々・・。
そんな昨今、大都市部に暮らすひとたちが低い人口密度、豊かな自然、のどかな風景、そんな生活環境の田舎へ脱出したくなる気持ちはとても理解できます。
報道機関から「 コロナ禍による移住が増えているでしょ? 」という問合せがたびたび入ります。
報道する側からすると都市部で広がるコロナ感染から地方に逃げるひとびと・・という話題は旬で、ネタ的にはヒキがあるのうでしょう。なんとかそういったコメントを取ろうとされますが、実際はコロナが原因で、それほど多くの問合せや相談が増えたわけではなく、おせっ会に相談を下さる皆様はいたって冷静。突発的な思いつきだけでは移住なんてできませんよね。
もちろん、こういった混乱期をきっかけに生き方自体を考え直すことはとても大事だし、世の中がこのままでいいとは思いませんので、それぞれが持続可能な社会を目指す生き方をもう一度見直すべきだとは思います。しかしながら「地方移住」はあくまでもその手段のひとつにしかすぎず、すべての解決にはなりませんよね。先週のお便りに、佐藤やす子さんが家選びについて書いていました。「金額が魅力的な場合が多いですが、購入(賃貸も同じ)する前に・・」との内容でしたが、移住全体を通しても似たようなことが言えると思います。
今月、はじめてイノシシの解体作業を手伝いに・・というか見学にというか・・2回ほど関わらせていただきました。
ご存じの方も多いかもしれませんが、館山もイノシシの獣害に悩まされており、2週間前の加島ハルナさんのお便りにあった状況。そんななか、罠にかかるイノシシの処理をできる人材が不足しているとのことでしたので、自分もその技を身に着けようと思ったわけです。
抵抗がなかったか?と問われれば、正直、「大アリ」でしたが、人間の都合で処分される生き物の命を少しでも食べ物として循環させることで供養にしたい・・という僕なりの思いで勇気を出してみたわけです。
ついさっきまで生きていた獣の解体を淡々と進め、無駄なく「食べ物」にしてゆく諸先輩方の技を見ながら、改めて深い感銘を覚えました。イノシシの解体、魚のさばき方、食べられる野草の選び方、住居の簡単な補修のしかた、刃物の扱い方、火のおこし方・・少しまえの時代の大人ならみんなできた「世のバランスを整えつつ生きる術」が現代の大人には伝わっていないというのは問題なのかもしれないなぁ・・なんて事を思ったり。僕もしっかりと覚えて、誰かに伝えられるようになりたいと思いました。
なんとなく心が落ち着くことが少ない時代となってしまいましたが、八代個人としては「ひととして原点に」という気持ちをもって落ち着いて生きてゆこうと思います。
ちょっと早めですが、今年の「週刊おたより」はこれにておしまいとさせていただきます。
皆様にとって、2021年が幸せでありますように!そして、来年こそ、移住相談などでお目にかかれることを心よりお祈り申し上げます。
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。
おせっ会
八代健正