NO,697【 今年のお盆に思ったこと 】
みなさんこんにちは!
NPOおせっ会の八代です。
とっくに立秋を超え二十四節気で言えば季節は秋です。
今年の夏は、朝晩が涼しく、館山の場所により早朝などでは22度という快適な朝を迎える日が多くて楽でした。
それでも、日中はさすがに暑くて、、まだしばらくは暑い日が続きますね。残暑お見舞い申し上げます。
みなさま、お盆中はいかがお過ごしでしたでしょうか。
八代は、17日の朝まで家業の食堂とキャンプ場でひたすら働き続けておりました。
少々お疲れモードのお盆明けです。
八代の食堂(実家)は、館山市布良という小さな漁村にあります。
この村はかつては小学校、幼稚園が存在し、うるさいくらいの子どもたちの声、地域の露地から聞こえる必要以上に大きい世間話、水揚げ場でなにやら叫んでいる人、港を出入りする船のエンジンの音・・賑やかで、活気にあふれる場でしたが、いまでは潮騒が聞こえるだけの静かな村となりました。
お盆中には、墓参に帰省してくる人々で久々の賑わいを・・みせるはずでしたが、、墓じまいをする家、令和元年の台風を機に実家を取り壊してしまった家も増えたりして、年々、少なくなりつつあります。
個人的には、家業を引き継ぐことでふるさとを消さない小さな努力をしよう・・と続けておりますが、今年のお盆の寂しさには、正直、弱気になりかけました。
こんな現象は、この地域に限ったことではありません。
日本のいわゆる田舎といわれる各地域で同じことが起こっております。
各地の後継者や、移住者が地域の活性化、移住促進に取り組みを続けているなか、思いのほか衰退の進行が早く、心が折れ、その当事者が自らその地域を離れてしまったり、さらなる後継者を作ることを諦めたりするという事例は珍しくありません。
WEB上で「廃村」と検索すると目を覆わんばかりの数の事例が並び、全国でなんと1300~1350か所にも上るとの記載も。
仕事の選択肢が多く平均的な収入も高い都市部に人が集まり、インフラが整うことで、人口が集中しました。
「田舎暮らし」がブームだったり、多くのひとが目指しているかのように言われますが、現実はそうではなく田舎への移住希望者は少数派です。
我が国は、人口減少、極端な少子高齢化にともない、地方の活力がなくなりつつあり、個性豊かな地方各地で守られ、受け継がれてきた文化、歴史、記憶、知恵も途切れていきます。
8月15日は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」です。
この地域からもたくさんのひとたちが戦地へ赴き命を落とされました。そんなひとたちが命がけで守ろうとした「日本」、その脳裏にあるのは家族とふるさと各地の景色だったのではないでしょうか。
シベリアからの帰還兵だった方から、繰り返し聞かされた同じ話。
「帰ってきて一番やりたかったのは船で漁にでることだったなぁ。寒くて眠れない夜中に不思議と船の匂いを思い出すんだよね・・」
そういった先人たちが、いまこのふるさとを見たらなんというのだろう。
戦没者を追悼する・・は墓参をすることや祈りもとても大事だが、そのひとたちが守ろうとしたこのふるさとを守り続けることなのではないかと思う。
人々が、幸せに、このまちで暮らし続け、それぞれが特別ではなく、「一隅を照らし続けること」がこのまちの、そしてこの国の未来をつくることになると思っております。
おせっ会活動を通じて、この地域に住みたいという方のお手伝いをし、このまちを未来へつなぐ力を増やしていくことを地道に、しつこく続けてゆかねばならないと改めて思うお盆でした。
みなさまの移住のご相談、心よりお待ちしております。